SSブログ

『すべてがFになる』ネタバレ第10話(最終話)「有限と微小のパン」あらすじ(後編) [すべてがFになる あらすじ・ネタバレ]

今回の「すべてがFになる」ネタバレ第10話「有限と微小のパン」のあらすじを書いていきます。

『すべてがFになる』の最終話になりますので最後まで読んでくださいね。

story#10.jpg

繰り返しになりますが「有限と微小のパン」は工学博士にして人気作家の森博嗣氏の同名小説(講談社)で「S&Mシリーズ」の作品のひとつです。

『有限と微小のパン』もまた2話完結形式のドラマで、第9・10話で放送です。


『すべてがFになる』の世界観が理解できなくなりかけてきているあなた、ここいらで追いついてくださいね。
スポンサーリンク


▼主な登場人物

犀川創平(綾野剛):国立N大学建築学部の助教授
西之園萌絵(武井咲):国立N大学前学長の娘で、犀川の教え子
塙理生哉:ソフトウェア会社「ナノクラフト」社長で萌絵の元婚約者
藤原博:「ナノクラフト」副社長
新庄久美子:塙の秘書
松本卓哉:「ナノクラフト」の社員
反町愛:萌絵の友人、N大学医学部4年生
儀同世津子:犀川の異母妹
瀬戸千衣:世津子の隣人
真賀田四季:天才プログラマで14歳の時、両親を殺害した罪で逮捕されるが、心神喪失状態にあったとして無罪。以後、離島の研究所で過ごすが、脱出し逃亡。現在も叔父殺害などの罪で警察に追われている。



▼神の手の上で…

西之園萌絵(武井咲)はホテルのベッドで目を覚ますと、ふらつきながら教会へとやってくる。

警察の規制線をくぐって見上げた天井のガラスは割れたままだった。

萌絵は、犀川創平(綾野剛)に会いに行くと、自分は夢を見ているのではない、と確認するようにつぶやいた。



ホテルに戻った萌絵は、鵜飼大介(戸次重幸)に電話し「ユーロパーク」に真賀田四季(早見あかり)が潜伏しているから捜索要請をしてくれ、と頼む。

やがて、鵜飼から連絡を受けた愛知県警の芝池護(小林隆)がやってくる。

萌絵は芝池に、自分とともに塙理生哉(城田優)のところへ行き、四季の居場所を聞き出して欲しいと言う。

萌絵と芝池は、ナノクラフト社で塙と藤原博(鈴木一真)と面会する。

萌絵は、自分に睡眠薬を飲ませ四季のいる場所に連れていったはずだ、と塙を問いただすが、塙は萌絵の妄想だと言って取り合わない。



同じ頃、犀川はホテルの公衆電話から国枝桃子(水沢エレナ)に電話をかけると、他愛もない話をして電話を切る。

すると、ほどなくその電話が鳴った。

受話器を取った犀川が名乗ると、相手は四季だった。

犀川は、盗聴されるとわかっていて電話したのだ。

真賀田博士は萌絵が今日中に殺されると忠告をする。

そして、ホテルのエレベーターに乗る様に犀川に指示をして電話を切った。



塙に相手にされなかった萌絵がロビーに戻ると、藤原がやって来る。

藤原は、ナノクラフトを世界一のソフトウェア会社に成長させた塙が、ユーロパークを作ったのは、ここで萌絵に会いたかったからだと話す。

さらに、いい物を見せると言って、萌絵を地下へと案内し…。

「私は準備があるので、隣の部屋へ居て下さい。」と塙は言った。

「藤原さん、どういうつもりですか?」

「大株主に最先端の技術をお見せするだけですよ。」

藤原「どんなに離れていてもお会いする事が出来る。」

すると藤原の背後に甲冑の騎士が現れ、藤原は騎士に刺された。

そして真賀田博士が登場し、再び萌絵は気を失う。



神の手の上

気を失っている萌絵の意識に、真賀田は語りかける。

「あなたが泣いているせいで皆が遊べない。」

「私は死んだの?」

「いいえ、生きています。」

「私が死んだらどうなるの?」

「あなたじゃない人があなたになるだけです。」



萌絵は目を覚まし、塙に藤原が殺されたと訴えるが、

「それはホログラムでしょ。」

本当に死んでいるわけではありませんよ。」

と言う。

塙は「そんなバカな!」と言って、駆け寄るが、現実に藤原は死んでいた。



萌絵は犀川に「藤原さんを殺したのは真賀田博士です。」と言う。

そして刑事が来て、女性の研究員の姿が見当たらないとのこと。



ふいに真賀田が現れる。

塙は「あなたは最初からこうなる事がわかっていたのですね。」

真賀田「ええ。 もしかして私まで殺すプランを考えていらっしゃる?」

塙は頭を抱えた。



一方、萌絵と犀川の元に国枝達がやって来た。

マスクをした女性が何か関係していますか?と聞いて来たので、様子を見に行く事にした。

すると、車で逃げられてしまった。

しかしその車があったところには大きな荷物が。

確かめると松本の死体だった。

しかしその死体には腕がついていたのだ。

犀川「まさに僕らは夢を見せられていたというわけか…。」



そして塙に会いに行った。

「あなたはわかったのですか、カラクリが。」と塙はいう。

犀川「ええ。」

塙は笑う。

「一年前に手紙が届いた。」

「彼女は僕のビジネスパートナーになりたいと言って来た。」

「興奮しましたよ。」

「でも神を操る事なんて出来なかった。」

「僕は天才を装う凡人に過ぎない。」

犀川「役員用のエレベーターに乗れるパスを貸して下さい。」

塙「いいんですか?これもきっと神の手の上ですよ。」

犀川「ええ。 でしょうね・・・。」と言って微笑んだ。



エレベーターを使い地下に降りると真賀田が立っていた。

新庄は死んでいなかった。

萌絵に死んでいるのを確認した?と聞いた。

確認はしていなかった。

警察も全て嘘をついていたと思えばいい。

全て萌絵に見せたお芝居だったんだよ。

全て嘘。

そしてマスクの女性が新庄だった。



全ては萌絵の興味を引く為に塙が仕掛けた事だった。

犯人は新庄。

彼女は本当に松本を殺害してしまった。

松本が失踪することにした。

藤原はあらかじめ殺されていた。

萌絵が実験室で見た藤原は事前に用意していたホログラムだったのだ。

犀川「今回の計画を立案したのは真賀田博士、あなただ。」

「何故こんなことを?」

「あなたの構造を把握するためです。

あなたは両親の事故によって死の精神が欠落してしまった。

だからあなたがどうやってバランスをとっているか検証したかったの。

答えは犀川先生です。

犀川先生によってバランスが取れている。

生かされているのです。

あなたは気付いているはずです。」

真賀田「ようやく泣けましたね、西之園さん。」

「もうあなたは大丈夫よ。」

犀川「あなたは本当は西之園君を救う為に。」

「本当の私の目的は犀川先生です。」

「もう犀川先生を自由にしてあげて下さい。」


真賀田博士は犀川に言った

「行きましょう、私と一緒に。」

「誰にも邪魔されず、純粋に思想を楽しみましょう。」

「理想の環境へ…。」


犀川は吸い込まれる様に真賀田の元へ。

萌絵「待って下さい、犀川先生!」

泣きながら訴え、そして倒れた。

しばらくすると刑事達が入って来た。

祭壇のそばには階段があったのでそちらへ行くと、もうすでに誰もいなかった。




▼思考の世界へ

真賀田と犀川は海辺へ居た。

犀川「私はあなたに憧れていた。

あなたのようになりたかった。」

真賀田「私たちはこれからどこへ行くのでしょう。」

犀川「どこへでも行けます。」

真賀田「私はとっくに死んでいるんです。」

「ただひたすら思考の世界に没頭できるのです。」

犀川「それは贅沢だ。」

「でもあまりに孤独ではありませんか。」

真賀田「私に誰かの助けが必要だと思いますか。」

犀川「でも私はあなたのように天才ではありません。

「私は人と同じように一片のパンをかじらなければなりません。」

真賀田「もうお別れです。」

「もし私が死んだらあなたはどうしますか?」

犀川「その日一日禁煙します。」

真賀田「もしあなたが死んだら、泣いてみたい。」

「一度でいいから泣いてみたい。」

そして二人はさようなら、と言った。



しばらくして、心配していると犀川が霧の中から、何事もなかったかのように歩いてきた。

萌絵「犀川先生はいたよね。」

「私のそばにいてくれたよね。」

犀川「僕らが見ていた真賀田はホログラムだよ。」

萌絵「いいんですか? 戻って来て。 純粋な思考の世界に生きなくていいんですか?」

犀川「僕は意外と俗っぽいんだ。」

「誰かと一緒に食事をしたい時もある。」

萌絵「本当に私と一緒でいいんですか?」

犀川「それは問題ではない。」

「答えは自明だ。」

そして萌絵は犀川に抱きついた。

測ったかのようなタイミングで雪が降りだしてきた。



研究室では、国枝からOKをもらった浜中が、何を血迷ったのか国枝に抱き付いたら、腕をねじ上げられたあげくに尻にキックを見舞われた。



「あ、先生、問題とけちゃいました!」と萌絵。

儀同さんの隣の部屋に、真賀田四季博士がいたと推理する。

犀川は面白い仮説だと言って二人で検証しに行った。

ドアにはカギは掛っておらずそこは、空っぽの空間だった。

置き物と一片のパンがあるだけであった…。





▼最後に犀川の推理

犀川は「ナノクラフトが近々発表する革新的な新技術は、ヴァーチャル・リアリティ(VR)で真賀田博士が開発したもの。

遺体消失の現象は、このVRを利用したもので、(最初は)被害者もおらず、芝居だったと結論づける。

これは萌絵を公私共にパートナーにしたいと考えていた塙の計画であり、サプライズの為に仕組んだことだった。

ところが、この計画を利用し、本当の殺人を新庄は計画して密かに動いていた。
新庄は、松本:藤原副社長との関係で軋轢を生じており、芝居ではなく、現実に彼らを殺害しようとしていた。

塙は、藤原が殺害されたことで、新庄が犯行に及んでいることに気付いたが、このことが公になればナノクラフト社のイメージダウンは必至であり、新庄を庇っていた。



▼四季との別れ

四季も、実はVRで登場していただけで、現実にそこにはいなかった。

翌日、犀川は瀬戸千衣を訪ねた。

瀬戸千衣=「せとちい」が、いちとせ(一年)のアナグラムであり、一年=四季であると気づいたからであった。

四季は犀川に別れを告げ、姿を消した…。





「汝、選ばれし者、ここに膝まづきて、」

「我らの父より一片のパンを受けよ」

ー完ー



スポンサーリンク

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
広告スペース
Copyright © 「すべてがFになる」アニメ感想、ネタバレ原作結末解説 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます
試供品マーケティング戦略

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。