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『すべてがFになる』ネタバレ第9話「有限と微小のパン」(前編) [すべてがFになる あらすじ・ネタバレ]

今回の「すべてがFになる」ネタバレ第9話「有限と微小のパン」のあらすじを書いていきます。

ドラマ最終話に向けたエンディングストーリーになりますので、最後まで読んでくださいね。

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繰り返しになりますが「有限と微小のパン」は工学博士にして人気作家の森博嗣氏の同名小説(講談社)で「S&Mシリーズ」の作品のひとつです。

『有限と微小のパン』もまた2話完結形式のドラマで、第9・10話で放送です。


『すべてがFになる』の世界観が理解できなくなりかけてきているあなた、大丈夫!是非ここいらで追いついてくださいね。
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▼主な登場人物

犀川創平(綾野剛):国立N大学建築学部の助教授
西之園萌絵(武井咲):国立N大学前学長の娘で、犀川の教え子
塙理生哉:ソフトウェア会社「ナノクラフト」社長で萌絵の元婚約者
藤原博:「ナノクラフト」副社長
新庄久美子:塙の秘書
松本卓哉:「ナノクラフト」の社員
反町愛:萌絵の友人、N大学医学部4年生
儀同世津子:犀川の異母妹
瀬戸千衣:世津子の隣人
真賀田四季:天才プログラマで14歳の時、両親を殺害した罪で逮捕されるが、心神喪失状態にあったとして無罪。以後、離島の研究所で過ごすが、脱出し逃亡。現在も叔父殺害などの罪で警察に追われている。




■あらすじ「有限と微小のパン」

▼4年前の出来事

萌絵は死に急いでいた。

両親を飛行機事故で亡くしてからというもの、人の死に対する感情が抜け落ちているのだ。

両親を亡くした後、萌絵は何故自分だけ生き残っているのかと嘆き、自殺未遂をした。

不安定な状態が続いが、その後は特に問題無いように思えた。

しかし、どこかでまだ暗い影が残っている。

「死にたい」と思っているのかもしれない。



▼そして、現在

スーツケースを手にした西之園萌絵(武井咲)は、ナノクラフト社が運営する「ユーロパーク」に到着した。

パーク内の貸別荘で犀川ゼミの旅行が計画されていたが、大株主である萌絵は前乗りしてナノクラフト社長の塙理生哉(城田優)と食事の約束をしていた。

塙は現在のIT業界で一番の成功者と言われる人物で、かつて萌絵との縁談が浮上したこともあった。

事情を知った儀同世津子(臼田あさ美)は、犀川創平(綾野剛)に萌絵が心配ではないのか、と聞く。



萌絵を出迎えたのは、塙の秘書の新庄久美子(青山倫子)だった。

久美子は萌絵をパーク内のホテルに案内すると、343と部屋番号の記された鍵を渡した。

早速、部屋に入った萌絵は、電話の横のメモに書かれた不可思議なメッセージに目を留める。

メッセージにはこう書かれていた。

「死の獲物 その死にこそ 望み叶う 世まさに さ迷う中 溝の底」と…。

この文書に続く言葉を犀川に問いかけると、すかさず犀川は、”死の獲物 その死に”=「西之園萌絵の死」と言った。



すぐに犀川に電話をし、それが自分の死を予告するものではないか、と話すが、犀川は単なるいたずらだから気にすることはないと答え、誤魔化すようにそっけなく電話を切った。



塙との食事の時間まで、バーで時間をつぶしている萌絵に、隣の男が声をかけて来た。

「気をつけた方がいいですよ。闇の騎士に。」

「このユーロパークには何か恐ろしいものが潜んでいるんです。」

と謎めいたことを言った。


塙との会食の時間になり、萌絵はこの男を無視して久美子とエレベーターに乗り込む。

久美子がエレベーターにカードキーを差し込むと、表示パネルにはなかった「B1」のボタンが現われた。

地下にナノクラフトの研究施設があるが、その存在を知っているのは社内でも限られた人間だけだ、と久美子は話した。

地下に着くと通路を歩き、さらに別のエレベーターで今度は1階に上がる。

地上に戻ったと思いきや、エレベーターホールの外に出ると、そこは教会の内部だった。すると、塙が現われて…。


塙に会うなり、萌絵にいきなり難しい問題をだしたが、萌絵は難なく答える。



塙は「あなたをお会いしたのは下心があっての事です。」と言った。

しかし萌絵は「はっきり申し上げます。私には好きな人がいるんです。」

塙は続けて言った。

「知ってます。 犀川先生ですね?」

「僕ほど情報に恵まれている人物はいませんから。」

「僕が失敗した事はありません。」

「今日は食事は中止にしましょう。」

「お部屋でゆっくりしていってください。」

と言い去って行った。



▼次々と起きる殺人事件

萌絵は外に出ると、久美子の叫び声が聞こえた。

上から人が落ちて来たという。

萌絵は男の死亡くを確認した。

久美子によると、その男は松本というらしい。



久美子と萌絵は事情聴取を受けた。

久美子は「松本が天窓に引っ張られて行ったんです。」

「そして腕が上から落ちて来たんです。」と証言。



萌絵は現場を見せてもらう事になった。

天窓までは5mある。

人間の力で引っ張るのは厳しい。

そして警察に秘密のエレベーターがあるのを知っていると、その場所を案内するが、エレベーターは消えていた。

混乱する萌絵。

久美子から再び話を聞いてみようと言う事になった。



そして塙と副社長の藤原博が合流し、久美子の部屋へ向かう。

すると久美子の部屋から叫び声が聞こえた。

受付から鍵を取って来てもらい部屋を開けると、今度は久美子が死んでいたのだ。

そして現場には「バネと滝」と書かれた謎のメモがおいてあった。



警察の調べでは、久美子の死因は「胸に刺し傷が2つ」あったとのこと。

そして、エレベーター等は無かったと言う。

塙に問いただしてみるが「そんなものはありません。」と突っぱねられ、「何でそんなに首を突っ込むんですか? 普通人が死んだらもっと動転するはずですよね。」と反論する。

萌絵は一人で帰った後、萌絵の部屋に犀川が来た。

犀川に一連の話を伝えると「夢を見ているようだね。」と言い、続けて「これはある人物が用意した問題だ。」

その言葉に萌絵は真賀田博士の事を思い出す。

博士は萌絵の事に興味を持っているのだ。

二人は真賀田博士に真相を聞いてみようという事になった。

犀川は「二つの事件は物理的に不可能だ。これが最大の命題だよ。」と言った。


その後、萌絵は塙に会い、

「全ては真賀田博士のプログラムなんですね。」

塙は「やはり君は僕にふさわしい女性だ。」

と言った。

萌絵は塙が出した飲み物に睡眠薬が入れられていたせいで、突然倒れた。

目覚めるとそこは教会で、目の前に真賀田博士がいた。

松本が殺害された時は壊れていた筈の天窓が直っている。



真賀田博士は様々な言葉を投げかける。

萌絵は「何でこんな酷い事をするの?」

そして萌絵はまた気を失ってしまう…。



『すべてがFになる』ネタバレ第10話(最終話)「有限と微小のパン」あらすじ(後編)へ



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