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『すべてがFになる』第8話「数奇にして模型」あらすじ感想(後編) [すべてがFになる あらすじ・ネタバレ]

今回の「すべてがFになる」第8話「数奇にして模型」もネタバレ満載と言いたいところですが、前回で原作から抜粋してあらすじを書いてしまいました。

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なので、今回はあらすじのまとめと感想になります。

前回で良くあらすじが解からない方向けに書いてみましたので、最後まで読んでくださいね。

繰り返しになりますが「数奇にして模型」は工学博士にして人気作家の森博嗣氏の同名小説(講談社)で「S&Mシリーズ」の作品のひとつです。

『数奇にして模型』を2話完結のドラマ化で、第7・8話で放送。


だんだん、『すべてがFになる』の世界観が理解できなくなりかけてきているあなた、諦めないでくださいね!
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▼登場人物

犀川創平(綾野剛):国立N大学建築学部の助教授。
西之園萌絵(武井咲):国立N大学前学長の娘で、犀川の教え子。
筒見豊彦:M工業大学教授。
筒見紀世都:筒見の息子。芸術家。
筒見明日香:筒見の娘。モデル。
河嶋慎也:M工業大学助教授。
寺林高司:M工業大学・社会人大学院生。
上倉裕子:M工業大学大学院生。



▼第7話のおさらい

萌絵(武井咲)は、従兄の大御坊安朋(小松和重)に呼ばれてやって来た「モデラーズ・フェスティバル」が開催される公会堂で、頭部を切断されたモデルの筒見明日香(山川沙弥)の遺体を発見する。

さらに、同じ部屋には、社会人大学生の寺林高司(山本耕史)が負傷し倒れていた。

しかも、明日香が殺害された1時間後に、公会堂から300mほどの距離にある京浜工業大学の実験室で、寺林の同級生・上倉裕子(ハマカワフミエ)が絞殺されているのが発見された。

明日香と裕子は、どちらも密室で殺害されていて、その両方の鍵を寺林が持っていたことから、警察は寺林をマークする。

萌絵は、あまりにも寺林に不利な状況が重なっていることに疑問を感じ、誰かが寺林に罪を着せようとしているのでは、と調査を始める。

そこへ、容疑者として寺林と裕子の担当教官である教授の河嶋(近江谷太朗)が浮上。

河島は以前、裕子と交際していたが、裕子が寺林に乗り換えたため、嫉妬していたという。

萌絵は、河嶋が寺林の犯行と見せかけて明日香と裕子を殺害したのでは、と推理するが、犀川はそれを否定。

密室や事件の関連性は重要ではなく、注目すべきは明日香の頭部が切断された事件で、「ひとつの部屋に頭部のない遺体と犯人が存在した」ことが命題だと話した。

同じ頃、独自に事件を調査していたフリーライターの儀同世津子(臼田あさ美)は、明日香の兄で現代アートの先鋒として注目される筒見紀世都(中島歩)が怪しいのでは、と犀川に明かした。

一方、公会堂で紀世都と再会した萌絵は、事件を解決したい一心で紀世都に誘われ、彼のアトリエへとやって来る。

そこは多数の人体彫刻やマネキンが並んだ異様な空間だった。

さらに、殺害された明日香の等身大のフィギュアが飾られていて…。



▼第7話からの続き

西之園萌絵(武井咲)は、筒見紀世都(中島歩)のアトリエに明日香(山川紗弥)の等身大のフィギュアがあったこと、異常としか思えない一面を目撃したことから、明日香を偏愛する紀世都が彼女を殺害したのでは、と犀川創平(綾野剛)に話す。

そこへ、儀同世津子(臼田あさ美)がやってくる。

犀川と約束をしていたらしい世津子の親しげな態度にいらだち萌絵は研究室を出る。すると、浜中深志(岡山天音)が来て封筒を手渡した。

紀世都から送られたその手紙を読んだ萌絵はどこかへと向かうが、そのとき、寺林高司(山本耕史)から連絡が入る。

寺林はどうしても調べたいことがあり病院を抜け出したという。

萌絵が問い詰めると、紀世都のところに行くつもりだと明かした。



萌絵と寺林が紀世都のアトリエの前に来ると、喜多北斗(小澤征悦)と大御坊安朋(小松和重)に声をかけられる。

紀世都と連絡が取れないため、心配して来たのだと大御坊は言う。

4人でアトリエに入ると、そこはロウソクの光が蛍のように点灯する幻想的な空間だった。

紀世都の姿は見当たらないが、大御坊は、紀世都はこれを自分たちに見せようとしているのでは、と鑑賞し始める。

そのとき、大きな機械音が響き、アトリエに置かれたペットボトルのロケットが四方に発射される。

ペットボトル内の液体が雨のように巻き散らかされるが、それはアルコールでロウソクに引火し炎が上がる。

煙が立ちこめるなか萌絵が紀世都を探すが…。




■寺川による証言と犀川による事件の推論■

▼筒見明日香(山川沙弥)はなぜ頭部を切断されたのか?

筒見紀世都(中島歩)の身体が理想のフォルムだと惚れ込んだ寺林(山本耕史)は、紀世都を殺害して、その型を取ろうと計画していた。

そんな時、何者かによって殺害されていた紀世都の妹の明日香を発見し、型取りの練習のために頭部を切断して持ち帰ったのだ。

なぜ頭部だけだったのか、それはコストの問題だった。

全身の型をシリコンで取ろうとすれば100万円ほどかかってしまう。

そのため、省コストを考えて、型取りが一番難しい頭部だけを持ち帰ったのだ。
練習したこともあり、紀世都の型取りはうまく行った、と寺林は満足げな顔を見せた。



▼紀世都はどうやって殺害されたのか?

紀世都は、寺林が自分のフォルムに惚れ込んでいるのを知っていた。

そのため、寺林が前に現われた時、抵抗しないどころか、好きにしてくれ、と自ら感電死すべく湯船に浸かった。

なぜ紀世都はそれほどまでに無抵抗だったのか。

それは、紀世都にとって究極のフォルムだった明日香の頭部が欠けてしまったから。

そのことに絶望して生きる気力をなくしたのだ。

紀世都を感電死させた寺林は、遺体をシリコンで型取りし、再びアトリエの風呂に紀世都を沈めた。

その後、萌絵(武井咲)、喜多(小澤征悦)、大御坊(小松和重)とともにアトリエに来て火を放ち、紀世都の身体を焼失させようとしたのだ。

そうすることで、自分が持つ型だけが唯一の紀世都のフォルムになるからだ。



▼明日香を殺害したのは誰なのか?

明日香を殺害したのは、寺林の同級生・上倉裕子(ハマカワフミエ)だろう。

明日香と裕子の間に何があったのかは推測の域を出ないが、裕子が明日香と寺林の仲を誤解して嫉妬していた可能性も考えられる。

いずれにせよ、あの夜、裕子は明日香を呼び出してトレンチで撲殺。

しかし、そのとき暗闇のなかに現われた寺林を裕子は殴ってしまう。

倒れた寺林を見て殺してしまったと思った裕子は、実験室に戻りアリバイ工作のため約束していた寺林を待つふりをしていた。

やがて、目を覚ました寺林は、隣で明日香が死んでいるのを見つけ、頭部を切断しようと思いつく。

さらに裕子との約束を思い出した寺林は、実験室に顔を出した。死んだと思っていた寺林が現われたことに驚く裕子。

その反応で、寺林は自分と明日香を襲ったのが裕子だと察し、裕子を殺害した。
裕子がいなくなれば、明日香の頭部を切断しても誰にも知られる事がないと考えたからだ。



原作「数奇にして模型」では、モデラーの美学や世界観を殺人事件と絡めて描写しています。

わたしのような凡人の頭脳では、今回の「数奇にして模型」における「密室殺人」のトリックは到底思いも付かないものでした。

寺林にしても、筒見にしても、そのフィギア対する思い入れや、モデラーの世界観については知る由もありません。

まして芸術といわれると、サッパリ???となってしまいます。

かろうじて理解できるのは河嶋助教授の”模型作り”の感覚でしょうか。

きっと奥深い世界ではあるのでしょうが、わたしは”入口”で失敬したいと思います。


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