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『すべてがFになる』ネタバレ第6話(後編) [すべてがFになる あらすじ・ネタバレ]

今回も「すべてがFになる」あらすじ・ネタバレの第6話(後編)について書いてみようと思います。

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第5話と6話では、原作タイトルの「すべてがFになる」がドラマで放送されました。

萌絵(武井咲)と犀川(綾野剛)は、四季(早見あかり)を殺害した犯人が、コンピュータシステムで厳重に監視されている研究所の中にどうやって侵入し、どこへ消えたのか、手がかりを掴めずにいた。

そんな折、主任プログラマーの島田(山田真歩)が、翌朝10時に記者が所長の新藤(冨家規政)を訪ねて来る約束になっていることを突き止める。

記者は船で来るためその時間に港に行けば外部と連絡が取ることができる。

しかし、副所長の山根(利重剛)は明日を待たずに、コンピュータのオペレーションを別のシステムに切り替え通信を復旧させることを決めた。

そうすればすぐに警察にも通報できるのだが、山根は萌絵と犀川に四季が殺害されたことは黙っていてほしいと頼む。四季の死は研究所の死を意味するから、四季の妹の未来(早見あかり)を代役に仕立てることで、研究所を維持するつもりだと言う。
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その後、監視室のモニターで監視カメラの映像を見ていた萌絵があることに気づく。四季の遺体が台車ロボットに載って現われた時、エレベーターの階数表示は萌絵らがいた地下の「B1」になっていたが、その直後、システムの強制再起動が行われた時の映像では屋上を示す「R」になっていた。

それはつまり、あの場にいた全員がパニックに陥るなか、誰かが四季の部屋を出て屋上へと向かった可能性を示していた。しかし、映像には誰も映っていない。

そのことに萌絵は…。



「すべてがFになる」の前編にあたる第5話では、ドラマとしては再現性の困難な原作に果敢に挑戦して忠実にセットを製作しようと試みていましたね。

また、真賀田四季博士の遺体が出てきたところもリアルに描かれていました。

原作を2話=約2時間に圧縮するのは、さぞ苦労したでしょうね。



▼「すべてがFになる」ネタバレご注意!!!

第5話は、システムに異常が起きて外部とは一切連絡が取れない状況のなか、真賀田四季博士と進藤所長が殺されてしまいます。

犯人が真賀田四季博士の部屋にいるのではないか?との疑いで部屋に入りますが、奥の鍵のかかった部屋にいたのは自ら部屋の鍵を開けることができるミチルというロボットしか見当たらなかった。

犯人どころか、真賀田四季博士の切断された両手足さえも見つからなかったのだ。

犀川は、真賀田四季博士のパソコン上のカレンダーに「すべてがFになる」という謎の書き込みがあるのを発見する。



副所長の山根は、システムをデボラから普通のOSに切り替えることにした。

デボラのセキュリティーは強固で外部からウィルスに感染したとは考えにくい。

犀川は、所内で最近可動したプログラムに仕込まれた「トロイの木馬」の影響を受けているのかもしれない可能性があると指摘。

研究所始まって以来、初めてのシステムの切り替え作業に成功し、一旦すべての機能が停止するという連絡が入った。

しかし実際に機能停止したのは、予定時刻を1分過ぎてからだった。

「なぜ、1分の狂いが生じたのか…。」

犀川はそのことが気にかかっていた。

その時、犀川にあの別人格が現れトリックを解明する。

それは…。



▼萌絵と犀川による事件の推論

萌絵(武井咲)と犀川(綾野剛)が研究室にやってきたのが、まさに「そのとき」だった。

その数日前、娘が四季を殺害するはずだったが、娘がそれをしなかったため四季が娘を殺害。

四季は「デボラ」システムの暴走で研究所内がパニックに陥るのを見越して、部屋を脱出。

妹の未来になりすまして屋上にいた新藤をも殺害した。そして、何食わぬ顔で戻ってきた。

翌日10時に着く船で、島を脱出しようと計画していた四季だったが、「デボラ」の時計が1分遅れていることを副所長の山根(利重剛)に気づかれてしまったため山根も殺害。

時間を1分遅らすことで、四季が部屋から出て屋上へ向かう監視カメラのデータを消去できる。

この1分のトリックは、四季の生命線だったからだ。

山根を殺害した四季は、未来の格好のまま島を脱出。

警察が島に到着したころには、すでに本土に着いていた。



システムが切り替わるり、やっと警察への連絡が可能になったが、副所長の山根の姿が見えなくなってしまった。

そして次はなんと、山根副所長までもが死体で見つかることに…。



▼今回の犯行の全ては、真賀田四季博士

14年前の両親殺害の真相

今回の事件は、14年前の真賀田四季博士の両親が殺害された事件にさかのぼる。

四季による独白

15年前、14歳だった四季(早見あかり)は研究所所長で叔父でもある新藤(冨家規政)の子供を身ごもった。

新藤のことが大好きだった四季は、両親に報告。

両親も喜んでくれるものだと思っていたが、両親は彼女を罵倒して殴った。

世の中のルールを知らなかった彼女は、両親の態度に大きなショックを受ける。
やがて、ナイフを手に両親の前に立つが、四季は動けなくなってしまう。

後ろからその手を支え、両親を殺したのは新藤だった。

四季は新藤にすべて自分がやったことにしてくれ、と指示。

さらに、今自分のお腹のなかにいる子が大きくなったら、その子は自分と同じように両親――四季と新藤を殺害するだろう、と予言をした。

やがて生まれた娘に、14歳になったら両親を殺すように、と四季は教え込んだ。
それが四季にとって「もっとも美しいプログラム」だからだ。

四季は、研究所を管理するシステム「デボラ」に時限装置を仕掛け、「そのとき」が来たら、システムが暴走するように設計しておいた。

その後、四季はこの研究所でひっそりと子どもを産んだのだ。

それを知っているのは父親でもある進藤所長だけ。



▼「すべてがFになる」とは?

コンピュータでは16進法を使い、10から15までの数はAからFで表される。
(0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→F)

この場合、10進法の9と同じで、Fは16進法で一番大きな数字となる。
10進数に直すと(15+16×15+16^2×15+16^3×15)=65535

「デボラ」のタイムカウンターは、システムの開始から4桁の最大値である「FFFF時間」後、10進法でいえば65535時間後(7年後)に時限装置が作動するようになっていた。

つまり、「すべてがF」になったとき、あの計画が実行されたのだ。

しかも、その日は11月15日だった。

萌絵はその日が娘の誕生日だと仮定。

四季は、娘に自由=FREEを贈ろうとしていたのでは、との仮説を立てた。

時限装置のカウンタの数字の最大値が「FFFF」になった時、外部に連絡もできず、時計を1分遅らせて監視カメラの映像データファイルが2つできるような仕掛けを作っていた。

通常のコンピューターのOSやプログラムでは、同じファイル名は後からできた方が上書きする。

つまり、最初の1分間の映像は記録として残らないのを利用。

その空白の1分間こそが、部屋を脱出するタイミングだったのだ。

そのタイミングに合わせて、死亡し両手足を切断された道流(四季生んだ娘)がP1に載せられて部屋から出てきた。



▼今回の密室殺人(四季はなぜ娘を殺したのか?)

四季は、子どもが14歳になった時自分を殺し、システムエラーの空白の1分間に部屋を脱出して、父である進藤所長も殺すように教え続けた。

それこそが、人間の生き方なのだと。

ところが、娘は四季のように天才ではなかったから、言ってることが理解できなかった。

四季の子供とはいえ天才ではなかった娘は、四季が「もっとも美しいプログラム」とした両親の殺害を実行しなかった。

四季の思想を理解できなかったからだ。

そこで、四季は計画を変更し自分が娘を殺して脱出することにした。

四季が腕を切断したのは、自分以外の指紋をもった手を隠すためだろう。

一方、両手、両足を切断したとはいえ、遺体にウエディングドレスを着せ化粧を施したのは、四季の娘への愛情の表れともいえる。

苛酷な計画に耐えきれず、自ら命を絶った娘の弔いだった可能性もあるが、その仮説を検証する方法はもはや残されていない。



なお、四季は15年間誰とも会わない生活を送ってきた。

娘が天才ではないと気き、テレビ画面には娘を登場させていたので、外部の人間の誰もが娘の道流を四季だと思い込んでいた。



▼進藤所長をどのように殺したのか

進藤所長は唯一、四季の娘の存在を知っている人物。

だから、いずれ娘をなんとかしなければならないとは思っていた。

そこで、四季と一緒にあらかじめ娘の脱出劇の計画を立てるのだ。

そしてあの日、こっそり部屋を抜け出した娘を、四季の妹、未来ということにしてヘリで迎えに行ったような芝居をしたのだ。

ところが四季は最初から進藤所長を殺すつもりだった。

屋上に来たのが娘ではなく、四季だと気づいた進藤所長はおそらくその時すべて理解して殺されたのだろう。

そして、進藤所長を刺殺した四季は、無線機も破壊し、未来を装ってヘリから降りてきたふりをした。



▼山根副所長まで殺した理由

この計画を実行するために15年もの間ひたすら四季は待ち続けた。

ところが最終段階で、山根副所長がタイムカウンタのプログラムエラーに気付いてしまった。

四季は、自分がこの島を脱出するまでの時間稼ぎのために仕方なく殺したのだった。



▼四季はどこへ?

主任プログラマーの島田のもとへ記者が訪ねてくる予定になっており、その時到着した船にこっそり乗り込み、警察が島に到着する前に脱出した。

結末がわかった時には、もう既に四季は島を出ていた後。

島を出た後に遠隔で、研究所に連絡をして来て犀川や萌絵とバーチャルリアリティでこの一連の事件について自白する。


▼犀川と四季の再会

犀川は天才真賀田四季博士がなぜ、自分の娘を含む3人もの人間を殺したのかを考えていた。

天才の発想は凡人の理解を超えたものであるという確信を強くしていた。

そんな折、四季はN大学内になる図書館にいた犀川のところへ姿を現した。

犀川が刑事たちに尾行されているのを承知の上で…。



そこで四季は、犀川の吸っていたタバコを吸ってみたいと言い、むせて咳き込んでしまった。

他人のアドバイスを受けて、そちらの方が良かったと言う経験は素敵だと言った。

また犀川を自分とよく似ている「クロック数の違う、良く似たアーキテクチャのCPU」だと分析した。

そして、犀川に別れを告げて、”他人に殺される(死刑)”ため逮捕された…。


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