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原作小説「すべてがFになる」のあらすじとネタバレ [すべてがFになる あらすじ・ネタバレ]

森博嗣の原作小説「すべてがFになる」のあらすじとネタバレです。

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読書感想文であらすじとネタバレをまとめてみました。

ここでは、森博嗣の原作小説「すべてがFになる」のあらすじ・ネタバレ・犯人・真犯人(黒幕)・結末のほか、密室トリックのネタバレなどが含まれています。

ドラマ視聴前に、原作小説「すべてがFになる」のあらすじや犯人のネタバレを知りたくない人は、閲覧にご注意!
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▼「すべてがFになる」のあらすじと犯人ネタバレ

天才プログラマー真賀田四季は15年前、両親を殺害してしまう。

しかし、多重人格だったために無罪となった。

その後、妃真加島にある真賀田研究所の地下2階に閉じ籠って、誰とも接触すること無くプログラミング開発に従事していた。



N大学工学部建築学科1年生の西之園萌絵は、西之園家の権力を使って真賀田研究所を訪れ、真賀田四季とテレビ越しに会話することに成功した。

大学の助教授・犀川創平もまた真賀田四季に興味を持っており、それを羨ましがった。

もう1度、真賀田四季に会いたいと考えた西之園萌絵は、大学の助教授・犀川創平に妃真加島でキャンプする事を提案し、助教授・犀川創平と犀川研究室のメンバーで妃真加島を訪れた。

そして、西之園萌絵と犀川創平は真賀田研究所に入る事に成功する。



しかし、天才プログラマー真賀田四季は、密室で殺されていた。



出入り口監視カメラが設置されていたが、だれも出入りした形跡が無かった。

さらに、真賀田四季の妹・真賀田未来を迎えに行っていた真賀田研究所の所長・新藤清二も殺されるという事態が発生する。

そんな中、真賀田研究所を管理するコンピューターシステム「レッドマジック」にエーラーが発生してしまい、外部との連絡は取れない状況になってしまう。

妃真加島は真賀田家の私有地で、真賀田研究所の人間とキャンプで訪れた犀川研究室のメンバーしか居なかった。

しかし、真賀田研究所からの連絡が2~3日も途絶えれば、本土の人間が真賀田研究所の異変に気づいて警察を呼ぶだろうと思われた。



西之園萌絵と犀川創平は犯人を見つけるべく、調査を開始する。

しかし、天才プログラマー真賀田四季の住居部分は、出入り口が動画で記録されており、誰かが出入りした形跡も無く、完全な密室となっており、謎は解明できなかった。



真賀田研究所の副所長・山根幸弘は、外部と連絡を取るため、真賀田研究所のシステムを切り替える事に成功した。

そして、警察と連絡を取ることが出来たのだが、副所長・山根幸弘本人は行方不明になってしまう。

翌日、西之園萌絵と犀川創平意外の犀川研究室のメンバーは、2人を残して迎えの船で妃真加島を離れた。

そして、通報を受けた警察が真賀田研究所へ駆けつけてきた。



警察の捜査が始まり、ほどなくして行方不明になっていた真賀田研究所の副所長・山根幸弘は死体で発見された。





▼14年前の両親殺人事件の犯人

天才プログラマー真賀田四季が14年前に両親を殺害した事件の真犯人(黒幕)は、所長・新藤清二であった。

真賀田四季は当時14歳だったが、所長の娘ミチルを妊娠した。

真賀田四季は、両親も喜んでくれるだろうと思い、両親に妊娠の事を報告したが、両親は激怒する。

※所長・新藤清二は真賀田四季の叔父。



激高する両親に向かって、真賀田四季はナイフを手にした。

しかし、真犯人(黒幕)の所長・新藤清二がナイフを持っている真賀田四季の体を操り、真賀田四季の両親を刺して殺したのだった。




▼すべてがFになるの結末と犯人

15年前、真賀田四季が真賀田研究所に監禁されたとき、密かに娘ミチルを妊娠していたが、その事実は四季と所長・新藤清二しか知らなかった。

そして、四季は監禁されていた密室で娘ミチルを出産し、研究所の地下2階にある密室で、真賀田四季と娘ミチルの2人が生活していたのだ。

このため、娘ミチルが真賀田四季を殺して密室を抜け出したという疑いが浮上した。



しかし、密室で死んでいた真賀田四季が出産した形跡は無かったと判明する。



天才プログラマー真賀田四季は7年4ヶ月以上前に、ミチルに自分(真賀田四季)と所長・新藤清二を殺させる計画を立てた。

そして、真賀田研究所のシステム「レッドマジック」に時間をカウントダウンするプログラムを仕込んでいた。

そして、真賀田四季は、娘ミチルに「14歳になったら両親(真賀田四季と所長・新藤清二)を殺す」ように教育していた。



しかし、娘ミチルには、両親を殺害するという真賀田四季の考えを理解することができなかった。

真賀田四季は地下2階の部屋で誰にも会わない生活をしていたため、所長・新藤清二以外は誰も真賀田四季の顔を知る者はいなかった。

それを巧みに利用し、真賀田四季は娘ミチルを真賀田四季としてテレビ画面越しに西之園萌絵と面会させ、娘ミチルを真賀田四季だと思い込ませていた。

そして、真賀田四季は娘ミチルを密室で殺害し、システム「レッドマジック」に仕込んでいた時間のカウントダウンプログラムの値が「FFFF」(全てFになる)と、密室からから抜け出したのだった。



出入り口の様子を記録した動画は、1分単位で時間を記録し、ファイル名を付加して保存されていた。

しかし、真賀田四季のプログラムによって、カウントダウンが「FFFF」になると、システムの時間が1分間戻り、その1分間だけファイルが2つ出来る仕掛けになっていた。

ファイル名が同じ場合、ファイルは上書きされ、古いファイルは記録として残らないのを利用していたのだ。

この1分間を利用して部屋から真賀田四季が出ていたため、部屋から出た様子を記録した動画は上書きされていた。

その結果、部屋の出入り口を記録した動画に誰も出入りした様子が映っていないため、密室殺人と思われていたのだった。



さらに、所長・新藤清二がヘリコプターで連れてきたという真賀田未来は、真賀田四季が作り上げた架空の人物であった。

そして、部屋を出た真賀田四季は未来に成りすまし、計画通りに娘の父親である所長・新藤清二を殺した。

その後、真賀田四季は妃真加島から脱出しようとしたが、副所長の山根幸弘がシステム「レッドマジック」に気づき別のシステムに切り替えようとしたので、真賀田四季は時間稼ぎのため、副所長・山根幸弘をも殺したのだった。



そして、真賀田研究所を出た真賀田四季は、警察が妃真加島へ到着する前に、キャンプで妃真加島を訪れた犀川研究室のメンバーに紛れて妃真加島を脱出したのであった。


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